春蘭 蘭裕園スタイル

春蘭

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春蘭(シュンラン)は、日本や中国・韓国などの野山に自生するシンビジュームの仲間(Cymbidium goeringii)です。日本では、北海道から九州にかけての低山の林床でごくふつうに見られた地生ランです。 人によってはジジババ、ホクロなどと呼ばれることもあります。

開花期は春、3~4月、野生種の花はにごりのある緑から黄緑色で花弁、唇弁には部分的に赤紫色が斑状や筋状に表れるのが普通です。地中には太くて長い根をもったバルブ(偽球茎)が連なり、おのおののバルブからは3~7枚の葉を展開します。細長い葉の縁には細かいギザギザ(鋸歯)があります。

ごくまれに花弁、ガク片、ともに朱赤色、橙黄色、黒紫色等の色素が強く表れる個体や花弁、唇弁ともに赤紫色の色素を持たない個体もあります。 花色だけではなく、花や葉の形状、または模様(斑入り他)にも多くの変化がみられるため、珍しい個体を野生種の中から見つけだし、特別な鉢に植え東洋的な趣を楽しむ古典園芸のひとつ、東洋蘭として主に趣味家を中心に楽しまれています。

自然から新たに珍しい個体が発見されることが少なくなった近年は、他の園芸植物と同じように、人工的に交配した新品種が多く作出されています。
蘭裕園では、多くの愛好家のご要望を受け、観賞用だけではなく、様々な用途を考えて、20年以上にわたり品種改良を続け、現在では日本で一番たくさんの春蘭を栽培しています。

蘭裕園のスタイリッシュ東洋ランは、誰もがたくさんの花を咲かせて楽しめるように丈夫に改良した春蘭(シュンラン)の園芸品種群です。鉢植えのまま室内で、また庭植えにしても、落ち着きのある和モダンな雰囲気をおしゃれに楽しむことができます。 韓国、中国、欧米諸国など、海外では今、日本に先駆け人気が急上昇しています。 花色や花の形だけでなく、香りにも色々な変化があるので、たくさんの中からお気に入りの株(個体)を見つけ、少し高級な和モダンをお楽しみください。

youtubeのアイコン 蘭裕園 春蘭の動画(韓国語版)はこちらから

春蘭
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自生地での春蘭

野生の(自生地での)シュンランは、比較的風通しの良い丘陸地の雑木材等の林床でたくさんの花をつけ立派に生育する大株が多く見られます。よく観察してみると、斜面の下方にはエビネやサイハイラン、クマガイソウなどが多く見られるのに対し、シュンランではそれより上方の風通しが良くやや乾き気味の場所で多く見られ、地表近くの浅いところを横に這うように大きく根を広げて生育しています。 このため、地生種ではあるものの、他の地生ランと比べると、着生種に近い性質を持っており、特に根は適度な湿り気と同時に多量の空気も好みます。

春蘭 スタイリッシュ東洋蘭の育て方

開花時 - 室内

開花中は凍らない程度の寒い場所に置くと、1ヶ月以上花を楽しむことができます。暖房のきいた室内では劣化が激しくなり、長期間楽しめないため、注意してください。

鉢植え

愛好家の多くは、和をイメージさせる縦長の専用鉢を使用し、ふるい分けした市販の専用土の他、軽石、鹿沼土、赤玉土などの単用もしくは混合した用土を使い、乾き気味にして株を締めて(丈をつめて)育てるのがふつうですが、展示会等に出品するのでなければ、これらにこだわることはなく、色々な鉢が使用できます。形状は問わないため、根の量(ボリューム)に対しやや小さめの鉢で、ご自分の好みのものを使用してください。

用土

春蘭(シュンラン)は、根に適度な水分(鉢内の湿気)と十分な空気の両方が同時にあるような状態で旺盛に育ちます。これを満たすためには、下方(鉢底)に15ミリ以上の大粒の用土を使い、10ミリ以上の粗い軽石等を主体に10〜20%程度のバークなどを混合した用土で植えつけ、そして、鉢内を長期間にわたり極度に乾かさないようなタイミングで水やりを行います。鉢内に十分な空気が供給されないと、根傷みを起こし、枯れる確率が高くなるため、水のやりすぎにも注意が必要です。

春蘭 スタイリッシュ東洋蘭の楽しみ方

鉢植え

オレンジ、グリーン、ブラウン等の花を窓辺に飾りスタイリッシュに楽しむ。

春蘭
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春蘭
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庭植え

春蘭はもともと日本の野山に自生するランの仲間です。このため、日本中の広い地域で庭植えにして楽しむことが可能です。

春蘭

切り花

切り花で動物的にユニークな雰囲気を楽しむ。

春蘭
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つまらん( 食用 )

寿司や天ぷら、つまなど、和食の高級素材としても使用することができます。

春蘭
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春蘭

さっと湯がいてサラダに、マヨネーズとの相性抜群。

春蘭

おひたしもなかなかの美味。

蘭茶

春蘭の花を食塩や梅酢につけて保存し、祝いの席で振る舞われる伝統的な飲み物。

蘭裕園の蘭花を使って、日本の行事・歳時記研究家の広田千悦子様が伝統の春蘭茶を作りました。
動画「季節のしつらい十二ヵ月」にてご覧ください。
撮影:広田行正様

春蘭茶
春蘭
春蘭

蘭茶用に採んだ春蘭の花。

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