特派員報告3 早春の八重山西表島、またまたランが見つからない 北部上原地区の農業について

平成29年度 西表島支局 特派員 小川桃佳(学生)

今回は西表島の北部、上原地域の農業について覗いてみましょう。私が今回の研修でお世話になっている農家さんは、上原地区でパイナップルとハウスマンゴーの栽培農家であり、元々は東京都出身の方です。学生時代に西表島を訪れた時に食べたパイナップルの味が忘れられず、自ら移住してパイナップル栽培に生涯をかけた人物です。そこに私は研修と言うことでお世話になっています。3月東京から島を訪れて最初に感じたことは、とにかく暖かい、東京の最低気温が2℃とか行っている時に、ここ西表は16℃でも島の人は寒い寒いと言っています。日中では20℃をゆうに超え暑いくらいです。そして日が暮れるのが遅く、7時頃ようやく日没となります。その代わり日の出は7時くらいと遅いですが。日本の国土、東西に長いことが伺えます。 実習では、何処までも続くパイナップル畑の除草から始まります。果てしない広さです。 雨が降ればマンゴーハウスの誘引、ちょうど花が咲いています。

パイナップル畑とマンゴーの花

畑には時折カンムリワシが遊びに来ます。なぜか同じような場所が好きで、写真に納めても動じません。聞いた話ですが、カンムリワシは渡り鳥で冬に来るそうで、島全体で65羽程しかいないそうです。その割にはよく見かけます。また夕方に飛ぶ時は雨になるそうで、このところ雨もよく降ります。もう梅雨でしょうか。星空が見たいと思いますが、もう10日間連続で曇り、願いがかないません。

畑に来るカンムリワシ、夕方飛ぶと雨!?

ちなみに畑のまわりには、開墾以前からあるヤブ地があり、山本さんはナリヤランがたくさん咲いている・・。とか言っていましたが、見つかりません。環境が変わり減少したのか、私の目が節穴なのか、花の季節ではないのでわからないだけなのか? 探せませんでした。その代わり、コウトウシランはあちこちにあり、最後の花をつけていました。

コウトウシランのあるヤブ、タネがついていました

私の目に珍しく映った物は、月桃(ゲットゥ)ショウガの仲間です。きれいな花をつけていました。

ゲットゥの花とたわわに実をつけたタコノキ

次回、 北部上原集落のスーパーへ行く


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